JIS A1517-2020 pdf download.建具の水密性試験方法.
1 適用範囲 この規格は,JIS A 1513に規定する試験項目のうち,圧力箱方式による建具の水密性試験方法について規定する。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 15821:2007,Doorsets and windows−Water-tightness test under dynamic pressure−Cyclonic aspects(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS A 1513 建具の性能試験方法通則
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 水密性(water tightness) 風雨による建具の室内側への水の浸入を防ぐ程度を表す性能。
3.2 漏水(water penetration) 水が建具の室内側に,連続して,又は繰り返し浸入すること。
3.3 圧力箱方式
建具の室外側に加圧・減圧するための箱を取り付け,建具の室内・室外に圧力差が生じるようにした方式。
3.4 圧力差(pressure differential) 建具の室外側の圧力と室内側の圧力との差。 注記 建具の室外側の圧力が室内側の圧力より高い状態を正圧,低い状態を負圧という。 3.5 静圧 圧力が一定で変動しない圧力。 3.6 脈動圧(dynamic pressure) 圧力差が近似正弦波で周期的に変動する圧力。 3.7 上限値(upper limit value) 脈動圧の上限圧力値。 3.8 中央値(median value) 脈動圧の中央圧力値。
3.9 下限値(lower limit value) 脈動圧の下限圧力値。
3.10 水噴霧量 試験体全面に向かって均一に噴霧される毎分1 m2当たりの水量。
4 試験装置 試験装置は,主としてa)〜f)の機器又は装置によって構成するもので,図1に例示する。
a) 圧力箱 圧力箱は,試験に際して内部圧力を一定に保つことができ,かつ,箱内に水噴霧ノズルを設置したものとする。
b) 送風機 送風機は,試験圧力まで加圧箱内の空気を加圧又は減圧できる能力をもつものとする。
c) 圧力調節機 圧力調節機は,圧力箱内を所定の圧力に調節できるものとする。
d) 圧力差測定器 圧力差測定器は,圧力箱内外の圧力差を測定できるもので,±3 %の精度をもつものとする。
e) 脈動圧発生装置 脈動圧発生装置は,図2に規定する脈動圧を発生でき,試験中に脈動圧周期を変動せず維持できるものとする。
f) 水噴霧装置 水噴霧装置は,試験体に所定の水量を均一に噴霧できるものとする。 なお,流量計の精度は±10 %とする。JIS A1517 pdf download.