JIS A1110-2020 pdf download.粗骨材の密度及び吸水率試験方法.
1 適用範囲
この規格は,粗骨材1) の密度及び吸水率の試験方法について規定する。ただし,構造用軽量粗骨材を絶対乾燥状態から24時間吸水させて試験する場合は,JIS A 1135による。 注1) ピクノメータを用いて粗骨材の密度及び吸水率を試験する場合は,JIS A 1109で行ってもよい。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 6783:1982,Coarse aggregates for concrete−Determination of particle density and water absorption−Hydrostatic balance method(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS A 1109 細骨材の密度及び吸水率試験方法 JIS A 1135 構造用軽量粗骨材の密度及び吸水率試験方法 JIS A 1158 試験に用いる骨材の縮分方法 JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部:金属製網ふるい 注記 対応国際規格:ISO 3310-1:2000,Test sieves−Technical requirements and testing−Part 1: Test sieves of metal wire cloth .
3 試験用器具
3.1 はかり はかりは,試料質量の0.02 %以下の目量をもつものとする。また,皿の中心から,直径3 mm以下の金属線でかごをつるし,これを水中に浸すことができる構造とする。 3.2 金網かご 粗骨材を入れるかごは,目開き3 mm以下の金網でこれを作り,直径約200 mm,高さ約00 mmとする。
3.3 吸水性の布 粗骨材の粒子の表面の水膜を拭うのに用いる吸水性の布は,乾燥した柔らかいものとする。
3.4 乾燥機 乾燥機は,排気口のあるもので,槽内を105±5 ℃に保持できるものとする。
4 試料 試料の採取及び調整方法は,次による。
a) 普通骨材の1回の試験に使用する試料の最小質量は,粗骨材の最大寸法(ミリメートル表示)の0.1倍をキログラム表示した量とする。軽量骨材については,次の式によって,おおよその試料質量を定める。 25maxmineDdm ここに, mmin: 試料の最小質量(kg) dmax: 軽量粗骨材の最大寸法(mm) De: 軽量粗骨材の推定密度(g/cm3)
b) 試料は,代表的なものを採取し,JIS Z 8801-1に規定する公称目開き4.75 mmの金属製網ふるいにとどまるものとする。
c) b) の試料をJIS A 1158によって,1回の試験に使用する試料の最小質量以上となるまで縮分する。この試料を2回分準備する。
d) 試料を水で十分に洗って,粒の表面に付いているごみなどを取り除き,20±5 ℃の水中で24時間吸水させる。
e) 試料を水中から取り出し,水切り後,吸水性の布の上にあける。試料を吸水性の布を用いて,試料表面の目で見える水膜を拭い去り,表面乾燥飽水状態とする2)。
注2) 表面乾燥飽水状態では表面は,なお湿っているように見えるものである。粒を一つずつ拭う場合には,一部で極端に乾燥するおそれがあるので注意を要する。 5 試験方法 試験は,次による。 なお,それぞれの質量は試料質量の0.02 %まではかる。
a) 箇条4 e) の表面乾燥飽水状態における試料の質量(m1)をはかる。
b) 試料を金網かごに入れ,20±5 ℃の水中で振動を与え,粒子表面と粒子間の付着空気を排除した後,試料と金網かごの水中の見掛けの質量(m2)をはかり,また,水温をはかる。このとき,使用する水は上水道水など清浄な水とする。
c) 金網かごの水中の見掛けの質量(m3)をはかる。このとき,金網かごが水中に没している高さは,金網かごだけの場合と,金網かご及び試料の場合とにおいて一定となるように調整する。
d) 水中から取り出した試料を105±5 ℃で一定質量となるまで乾燥させる。乾燥させた試料は室温まで冷やし,その質量(m4)をはかる。
e) 密度及び吸水率の試験は,箇条4 c) で準備した試料について,それぞれ1回ずつ行う。JIS A1110 pdf download.