JIS A1158-2020 pdf download.試験に用いる骨材の縮分方法
2 引用規格 次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項を構成している。この引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 0203 コンクリート用語
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS A 0203による。
3.1 縮分 骨材の特性値を極力変動させない手法によって,骨材の質量(容量)を減少させること
3.2 四分法 骨材を円形に広げて4分割し,対角線上に位置する二つの扇形に広がった骨材を採取することによって,その量をおおむね1/2に縮分する方法
3.3 試料分取器 骨材を並行するスリットによって2分割し,その量をおおむね1/2に縮分する器具
4 器具
4.1 スコップ 四分法に使用するスコップは,先端の形状は直線とし,縮分する骨材を均等に採取できる大きさとする。なお,細骨材用のスコップは,小形の角形ハンドスコップでもよい。
4.2 試料分取器 試料分取器は,細骨材用及び粗骨材用とし,本体,骨材投入容器及び受容器で構成する(図1参照)。試料分取器の各部の仕様は,次による。
b) 骨材投入容器 骨材投入容器は,一定の速度で骨材を均等に投入できるもので,その幅は,本体の骨材投入口(スリットの全幅)と同様とする。
c) 受容器 左右2個とし,本体によって分割された骨材を損失させることなく,分割された骨材を十分に収納できる容量とする。 5 縮分方法 縮分は,骨材の種類,最大寸法,骨材量,試験の目的などを考慮して,縮分後に必要な所定量が得られるように,次の四分法若しくは試料分取器による方法,又は両者を組み合わせた方法で行う1)。人工軽量骨材,再生骨材などは,品質が偏る場合があるため,採取する試料の量を増やし,縮分回数を多くするこ
とが望ましい。 注1) 最大寸法の大きい粗骨材又は表面水をもつ細骨材の場合は,四分法が適しており,乾燥した細骨材は,試料分取器による方法が適している。
また,骨材量が多い場合は,四分法が適しており,骨材量が少ない場合は,試料分取器による方法が適している。四分法によって,ある程度の量ま
で縮分し,その後,試料分取器を用いて縮分すると合理的である。
a) 四分法による方法 四分法による縮分方法は,次による。 1) 縮分する骨材の含水状態を試験の目的に応じて調整する。なお,骨材が絶乾状態の場合,縮分によって微粒分が飛散する可能性があるため,例えば,微粒分量試験に供する骨材を縮分する場合は,
表面水を若干もつ状態に調整するとよい。 2)
1)の骨材を,骨材粒子が損失したり,異物が混入しないように,硬く清浄で必要な広さをもつ床などの平らな場所に置く。
3) 骨材全体の天地を2回以上切り返してよく混合する。
4) 2回以上切返しを行った後,骨材をスコップで1杯ずつ同じ位置に積み上げ,骨材全体を円すい(錐)状にする。 なお,骨材を積み上げるときには,大小の粒子が同心円上に均等に広がるように積み上げなければならない(図3参照)。
5) 円すい(錐)の頂上をスコップで注意深く押し広げて平らにする。平らに押し広げた骨材の直径は,厚さの4倍〜8倍程度とする(図4参照)。
6) 押し広げた骨材をスコップで4分割する。このとき,骨材から分離した微粒分も均等に分割する(図5参照)。
7) 互いに対角線上に位置する二つの扇形に広がった骨材を採取し,よく混合して一つの試料(縮分した骨材)とする(図6参照)。
なお,二つの扇形に広がった骨材を採取するときは,ほうき(箒),ブラシなどを用いて微粒分も残らず採取し,混合する。 8) 3)〜7)の操作を繰り返して,所定量まで縮分する。JIS A1158 pdf download.