JIS C2550-5-2020 pdf pdf download.電磁鋼帯試験方法−第5部:電磁鋼帯の抵抗率, 密度及び占積率の測定方法.
1 適用範囲 この規格は,電磁鋼帯の抵抗率,密度及び占積率の測定方法について規定する。これらの測定量は,材料の特性を証明するために必要である。また,密度は磁気分極の規定値,抵抗率及び占積率を求めるために必要である。 測定は,(23±5)℃の周囲温度において行う。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60404-13:2018,Magnetic materials−Part 13: Methods of measurement of resistivity, density and stacking factor of electrical steel strip and sheet(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS C 2550-1 電磁鋼帯試験方法−第1部:エプスタイン試験器による電磁鋼帯の磁気特性の測定方法
注記 対応国際規格:IEC 60404-2,Magnetic materials−Part 2: Methods of measurement of the magnetic properties of electrical steel strip and sheet by means of an Epstein frame JIS C 2556 単板試験器による電磁鋼帯の磁気特性の測定方法
注記 対応国際規格:IEC 60404-3,Magnetic materials−Part 3: Methods of measurement of the magnetic properties of electrical steel strip and sheet by means of a single sheet tester ISO 1183-3,Plastics−Methods for determining the density of non-cellular plastics−Part 3: Gas pyknometer
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,IEC 60050-121,IEC 60050-221及びISO 1183-3によるほか,次による。
3.1 抵抗率(resistivity) 単位断面積及び単位長さの導体の電気抵抗。
3.2 密度(density) 試料の質量と体積との比。 3.3 占積率(stacking factor) 積層した電磁鋼帯における合計断面積の見掛け断面積に対する比。
4 抵抗率の測定
4.1 一般事項 この規格では,エプスタイン試験片を使用する方法(R1法)及び長方形の単板試験片を使用する方法(R2法)の二つの抵抗率決定方法を規定する。 注記 R2法は,二次元等角写像理論に基づくvan-der-Pauw(VDP)法に基づいている。均一な厚さの任意形状の物体に対し,四つの電極間の電圧と電流との比から抵抗率を得る公式が成立する。この公式は,試験片形状と電極の位置とが対称な場合,単純化できる。R2法は,長方形の単板試験片に適している。 厚さを含めた試験片の形状寸法測定に基づく抵抗率ρの決定方法は,全ての種類の試験片に適用することが可能である。しかし,5.2で規定する密度ρmの決定に使用する場合は,5.1で規定する電磁鋼帯に限定する。
4.2 測定原理
4.2.1 エプスタイン試験片を使用する測定方法(R1法) エプスタイン試験片の抵抗率を測定する回路は,図1に示すように接続する。二つの電流接点A及びBは,電流が試験片の長辺方向に均一に流れるよう,試験片の両端に配置する。電位接点C及びDは,電流接点AとBとの間にあり,かつ,試験片長軸上のエッジにあるよう配置する。試験片の切断エッジで電気的に接触するため,酸化物,その他の絶縁皮膜などを除去する必要はない。JIS C2550-5 pdf download.