JIS E 5011-2019 pdf download.鉄道車両−主回路システムの組合せ試験 .
1 適用範囲
この規格は,主電動機,電力変換装置,ソフトウェアを含む制御装置,主変圧器,入力フィルタ,ブレーキ抵抗器,主遮断器,冷却装置,
センサ,接触器など構成機器で構成する主回路システムの組合せ試験方法について規定する。 図1は主回路システムの概略図であるが,全ての主回路システムを網羅したものではない。
集電装置,機械ブレーキシステム及び歯車装置は,
この規格の適用から除く。
この規格を適用する主電動機の種類は,誘導電動機,永久磁石同期電動機を含む同期電動機,及び直流電動機とする。 補助変換装置は,当該電力変換装置が主変換装置に内蔵されている場合に限りこの規格を適用する。主変換装置が装置外の補助回路システムへ給電する場合,補助回路システムは等価な負荷で代用することができる。補助回路負荷の評価はこの規格の適用範囲外である。
注記1 電力貯蔵装置に対して規定された試験規格が存在しないため,この規格では電力貯蔵装置については考慮していない。
注記2 歯車装置は試験の設定には含まれるが,主回路システムの構成機器ではない。
注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 IEC 61377:2016,Railway applications−Rolling stock−Combined test method for traction systems(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
この規格は,主回路システムの形式試験を規定し,主に次の項目で構成する。
− 性能試験
− 性能を確認するための試験方法
この規格では構成機器単体の形式試験を規定しない。
供試主回路システムには,電源側から出力側までの一連の電力機器(少なくとも主電動機用電力変換装置1台と関連する負荷,更に交流電源では少なくとも主変圧器1台,直流電源では少なくとも入力フィルタ1組。)を含む。実際の主回路システムに対し供試主回路システムをどう選択するかは,受渡当事者間の協定による。
図2に供試主回路システムと実際の主回路システム全体との関係を,一例として示す。
供試主回路システムには,製品ラインを代表する構成機器を組み合わせる。
供試主回路システムの軽微な変更は,受渡当事者間の協定によるが,試験に先立ち,
試験結果への影響の観点から変更の正当性を検証する。試験結果に重大な影響を与えない場合は,構成機器及び内部部品を等価な機器で代用しても差し支えない。
2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 60050-551 電気技術用語−第551部:パワーエレクトロニクス
注記 対応国際規格:IEC 60050-551:1998,International Electrotechnical Vocabulary−Part 551: Power electronics(MOD) JIS E 4001 鉄道車両−用語
JIS E 4041 鉄道車両−完成車両の試験通則 注記 対応国際規格:IEC 61133,Railway applications−Rolling stock−Testing of rolling stock on completion of construction and before entry into service(MOD) JIS E 5008 鉄道車両−電力変換装置
注記 対応国際規格:IEC 61287-1,Railway applications−Power converters installed on board rolling stock−Part 1: Characteristics and test methods(MOD).JIS E 5011 pdf download.