JIS G4331-2020 pdf download.ステンレス鋼の化学発色皮膜− 品質及び試験方法.
5 試験方法
5.1 試験体 試験体は,皮膜を形成したステンレス鋼を用いる。試験体の採取方法,採取位置などは,受渡当事者間の協議による。 なお,皮膜を形成したステンレス鋼が平面でない場合,又は平面部の面積が小さく測定できない場合は,皮膜を形成したステンレス鋼と同一種類の記号及び表面仕上げのステンレス鋼板に,同一条件で皮膜を形成したものを試験体としてもよい。 いずれの場合も,試験体の大きさは,300 mm×300 mmとすることが望ましい。
5.2 外観試験 外観試験は,照度が1 000 lx以上の場所で,皮膜にきず,膨れなどの使用上有害な欠点及び色むらの有無を目視によって確認する。
5.3 色の均一性試験
5.3.1 一般 色の均一性は,試験体の測定箇所の皮膜の色を測定し,それぞれ隣接する測定箇所の色との色差を求めることによって評価する。皮膜の色の測定は,次による。
a) 測定器 測定器は,JIS Z 8722で規定する分光測光器,光電色彩計又はこれらと同等以上の性能がある測定器を用いる。
b) 測定箇所 測定箇所は9点とし,隣接する測定箇所との距離は一定とする。図1に,測定箇所の例を示す。
c) 測定方法 測定器を用い,次のいずれかの条件で測定し,
JIS Z 8781-4の4.1(基本座標)によって計算し,CIE 1976 L*a*b*色空間の色座標で表す。色座標の算出には,
JIS Z 8720の4.2.2で規定する標準イルミナントD65を用いる。
1) JIS Z 8722の5.3.1 c)(幾何条件c)で,照射光に,試験体からの鏡面反射となる成分を含む(di:8°)条件。
2) JIS Z 8722の5.3.1 d)(幾何条件d)で,受光する反射光に鏡面反射成分を含む(8°:di)条件。
5.3.2 色の均一性試験の結果
JIS Z 8781-4の4.3(色差)によって,5.3.1で測定した9点の測定箇所の色とそれぞれ隣接する箇所の色との色差の値12個を小数点第1位まで求め,試験結果とする。ただし,対角線上に隣接する測定箇所の色との色差は求めない。
5.4 皮膜の耐候性試験 皮膜の耐候性試験は,次による。
a) 試験条件 試験条件は,JIS K 5600-7-7の6.2(光源及びフィルタ)のデイライトフィルタを用いたキセノンアークランプを光源とし,9.5(試験片のぬれ及び試験槽内の相対湿度)のサイクルAとする。
b) 照射時間 照射時間は,受渡当事者間の協議による。
6 報告 受渡当事者間の協定によって,次の事項を報告する。
a) この規格の規格番号
b) 色の測定に用いた幾何条件
c) 試験結果
d) その他必要な事項.JIS G4331 pdf download.