JIS K7350-1-2020 pdf download

JIS K7350-1-2020 pdf download.プラスチック−実験室光源による暴露試験方法− 第1部:通則.
4 原理
4.1 一般 被試験サンプルの試験片を,管理された環境条件の下で実験室光源に暴露する。ここに規定する手法には,試験片の面における放射照度及び放射露光量,規定の白色板センサー(ホワイトパネル温度計又はホワイトスタンダード温度計)及び黒色板センサー(ブラックパネル温度計又はブラックスタンダード温度計)の温度,並びに試験槽内の空気温度及び相対湿度の測定に関して満たさなければならない要件が含まれる。
4.2 意義
4.2.1 実験室光源を使用する装置内で暴露を実施する場合は,促進試験の条件が,試験対象のプラスチックの実用環境をどの程度模擬できるかを検討することが重要である。加えて,暴露実験の設定を行うとき,及び促進耐候性暴露又は促進耐光性暴露によって得られた結果を解釈するときには,促進試験及び実際の暴露の両方におけるばらつきの影響を検討することが不可欠である。
4.2.2 実際の暴露条件を完全に模擬するものとして指定できる実験室暴露試験は存在しない。促進耐候性暴露又は促進耐光性暴露から得られる結果は,試験対象である特定材料の順位相関の程度が実証され,かつ,劣化のタイプ及びメカニズムが同一の場合にだけ,実際の暴露を代表するものとみなすことができる。
実際の暴露条件における材料の相対的な耐久性は,異なる場所では,紫外放射,ぬ(濡)れ時間,相対湿度,温度,汚染物質などが原因で,大きく異なる可能性がある。したがって,JIS K 7350規格群のいずれかに従い実施した特定の暴露試験から得られた結果が,特定の環境で暴露を受けた材料の相対的な耐久性との比較に役立つと判明した場合でも,これとは異なる環境における同一材料の相対的耐久性の測定に役に立つと仮定することはできない。
4.2.3 全ての材料に対し,促進耐候性暴露又は促進耐光性暴露における時間又は放射露光量と,数箇月又は数箇年の実際の暴露とを関連付ける“一般促進係数”がしばしば望まれるが,これには有効性がない。そのような促進係数に有効性がない理由を次に示す。
a) 促進係数は,材料に依存し,各材料及び同一材料でも異なる配合によっては,大幅に異なる可能性がある。
b) 実際の暴露,及び促進耐候性暴露又は促進耐光性暴露の両方における劣化の程度のばらつきが,算出される促進係数に多大な影響を及ぼす可能性がある。
c) 実験室光源と太陽放射との間の放射照度の比率に基づき算出する促進係数は,(同一の波長範囲の場合であっても)温度,湿度及び実験室光源と太陽放射との間にある相対分光放射照度の違いを考慮に含めていない。 注記 特定の材料配合に関して求められる促進係数は有効であるが,これは,これらが十分な数の,別個に行われる屋外及び屋内環境試験,並びに促進耐候性暴露又は促進耐光性暴露から得られたデータに基づいており,回数と各暴露における不具合発生とを関連付けるために使用される結果を,統計的手法を用いて分析することができる場合に限られる。促進係数を算出するための,複数の実験室及び実際の暴露を用いる統計分析の例は,参考文献[2]を参照。
4.2.4 実験室光源を用いる促進試験と屋外暴露との相関程度を減少させる可能性のある要因は,次に示すように数多くある(各要因が,材料の安定性の順位をどのように変える場合があるのかについての,より具体的な情報は,附属書Bを参照)。
a) 実験室光源と太陽放射との相対分光放射照度の違い
b) 実際の暴露条件のレベルよりも高い放射照度レベル
c) 明暗サイクルを伴わない実験室光源からの放射への連続暴露
d) 実際の暴露条件における温度よりも高い試験片の温度
e) 明るい色と暗い色との試験片の間で,非現実的な温度差を発生させる暴露条件
f) 高温と低温との試験片温度の間で,非常に短期間の周期を発生させる暴露条件,又は非現実的な熱衝撃を発生させる暴露条件
g) 促進試験での,実際の暴露条件と比較して非現実的なレベルの湿度 h) 生物学的因子,汚染物質,酸性雨又は酸性凝結水の不在
4.3 実験室光源を用いた促進試験の利用
4.3.1 JIS K 7350規格群のいずれかに従い実施する促進耐候性暴露又は促進耐光性暴露から得られる結果は,材料の相対的な性能を比較するために利用するのが最適である。材料同士の比較は,これらの材料を,同一の試験装置の中で同時に試験した場合にだけ,行うことができる。結果は,ある固有特性のレベルを何らかの規定レベルにまで低減させるために必要な暴露時間又は放射露光量を比較する形で表すことができる。これを適用した一般的な試験としては,異なるバッチの品質レベルが,既知の性能をもつ対照材のレベルと変わらない旨を確証するために実施する試験がある。
4.3.1.1 試験材料と対照材との性能を比較する目的で,少なくとも1個の対照材を各試験で暴露させるのがよい。対照材料は,類似の組成及び構造で,劣化状態が被試験材料のものと同一となるように選択するのがよい。比較的良好な耐候性又は耐光性をもつものと,比較的乏しい耐候性又は耐光性をもつものの,2個の対照材を使用することが望ましい。JIS K7350-1 pdf download.

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