JIS L1021-11-2020 pdf download.繊維製床敷物試験方法 − 第 11 部:摩耗強さ試験方法.
3.定義
この規格で用いる主な用語の定義は,
JIS L 0212-1 によるほか,次による。
3.1単位面積当たりの質量減少 (mass loss per unit area:mV) 摩耗試験前後の試験片の質量差を摩耗面積で除した値(g/m2)。3.2質量減少比 (relative mass loss:mrV) 試験前の単位面積当たりの質量(mAP)に対する試験後の単位面積当たりの質量減少(mV)の比。
4.テーバ形摩耗試験機による摩耗試験方法
4.1原理 円形の試験片上に,荷重をかけたと(砥)石状の摩耗輪を載せ,試験片を回転させる。回転運動に伴う摩耗作用によって生じる質量の減少量を測定する。
4.2装置
4.2.1テーバ形摩耗試験機 試験機の概要を,図 1 に示す。試験台の直径は,140 mm±2 mm で,中心に直径約 6 mm のねじが突起しており,これに対応するナット状の固定ジグを備えている。また,試験台の円周部には,金属製で,幅 5 mm±2 mm の試験片押さえ板があり,これによって直径 130 mm の円形試験片を水平に,確実に固定する。試験台は,70 min−1±2 min−1 (rpm)の速度で一方向に回転する。
4.2.2摩耗輪 摩耗輪は,H-38,直径 70 mm±2 mm,幅 13 mm±1 mm のものを使用し,左右一対,計 2個準備する。なお,左右の摩耗輪の内側間の距離は,57 mm±2 mm で,摩耗輪が試験台上に接触する位置は,左右の摩耗輪の中心を通る直線がそれと平行な試験台の直径に対して 20 mm ずらした位置とする。試験時には,それぞれの摩耗輪に 1 kg のおもりを載せる。
4.2.3質量測定器
1 mg 以上の精度をもつはかり。
4.3試験片の採取 JIS L 1021-1 によって,打抜き刃型,圧縮機などによって,直径 130 mm の試験片を3枚以上採取し,試験片の中心に 6 mm の穴をあける。
4.4調整及び試験条件 試験片を平面状に,使用面を上にして,JIS L 0105 の 5.1.1(標準状態)に規定の標準状態で 24 時間以上調整する。試験は,JIS L 0105 の 5.1.1(標準状態)に規定する条件下で行う。
4.5手順 手順は,次による。a)試験前の試験片の質量を 1 mg 単位まで測定する。これを試験前質量(m0)として記録する。
b)試験台に試験片を取り付け,試験台中心のねじ及びナット並びに試験片円周部を金属製の試験片押さえ板で確実に,平面状に固定する。水平状態を保持するため,必要に応じて,試験片端のタフトを斜めに刈り取ってもよい。c)試験台の回転回数を試験の目的に応じて設定し(1 000 回,5 000 回又は 10 000 回から選択する。),左右摩耗輪を設定し,試験を開始する。
d)試験終了後,試験台から試験片を取り出し,摩耗によって生じた繊維くず(屑)又は繊維の微じん(塵)をブラッシング又は吸引によって,完全に除去する。その後,試験片を平面状に,使用面を上にして,JIS L 0105の 5.1.1(標準状態)に規定する標準状態で 24 時間以上調整する。調整後,試験片の質量を 1 mg 単位まで測定する。これを試験後質量(mn)として記録する。
4.6試験結果 試験結果は,次による。
a)各試験片の質量減少量を次の式で,有効数字 3 けたで求める。JIS L1021-11 pdf download.