JIS A3305-2020 pdf download

JIS A3305-2020 pdf download.建築・土木構造物の信頼性に関する設計の一般原則.
4 基本事項
4.1 一般事項
この箇条では,構造物のリスク及び信頼性を適切な水準で確保するための目的,要求事項,概念的な基礎,方法及び文書化について規定する。箇条5以降では,これらの原則の最も中心的な部分をより詳細に規定する。附属書では,実用に供する上での基本的な前提条件としての品質管理の役割及び利用を含めた,この規格の適用上,特に重要な側面に関する追加的な手引及び情報を提供する。
4.2 構造物に対する要求事項
4.2.1 構造物に対する基本的要求事項 構造物は,その供用期間内に社会的機能を支え,持続可能な社会的発展を促進させるように,計画,設計,施工,運用,維持管理及び撤去されなければならない。 注記1 構造物が社会に供給する機能に着目すると,社会的機能は構造物の位置付けを包含する。例えば,電柱は単に電線を支持しているのではなく,産業及び医療への電気の供給もしている。破壊の結果及び構造物の性能に対する要求事項は,この観点から定められている。 特に,構造物は適切な水準のリスク及び信頼性をもちながら,次の要求性能を満たさなければならない。
− 供用期間を通して,考えられる全ての作用下において適切に機能する。すなわち,サービス及び機能性を確保する。
− 建設中,想定される使用期間中及び撤去中において発生する,極大及び/又は頻繁に繰り返す作用,永続的な作用及び環境暴露に耐える。すなわち,損傷及び破壊に関する安全性及び信頼性を確保する。
− 自然ハザード,事故,人的過誤のような異常で予期できない出来事によって深刻な損傷又は連鎖的破壊を被ることがないようなロバスト性がある。すなわち,十分なロバスト性を確保する。
注記2 持続可能性は,次のような性能指標と関連している。
− 人々の安全性 − 目的の達成に関する信頼性
− 環境の質
− 費用効率
− 二酸化炭素排出量の最少化
− 自然資源の消費の最少化
− エネルギーの使用の最少化 構造物の供用期間は,
構造物の位置付け並びに設計及びアセスメントの全体的な観点を考慮し最適化しなければならない。通常,構造物の供用期間に関わる決定は,構造物を必要とする期間と個々の要素に対してレベル分けされた戦略とによって,供用期間中に構造物から得られる便益を最適化する可能性に基づかなければならない。耐久性に基づく構造物の設計の概念は,ISO 13823 [21]で取り扱われている。 4.2.2 目標とする性能水準 適切な信頼性の程度は,起こり得る破壊の結果の大きさ,これに伴う費用,破壊及び被害のリスクを低減するために必要な労力と手続の水準とを考慮して判断しなければならない。 構造設計及びアセスメントにおける意思決定において,構造物の受容可能なリスク,安全性及び信頼性の水準を確保するには,受容規準及びその他の要求事項を定式化し,評価し,そして満足しなければならない。これらの要求事項の幾つかは,社会によって設定された人の安全及び環境に対する要求に関係しなければならない。その他のものは,所有者によって規定されるような構造物の機能性の信頼性と関係しなければならない。 人命保護に対する規制において,追加人命救助費用の基本的原則(注記1参照)が当てはまり,また,利用が推奨される。追加人命救助の原則の使用は,構造物を利用する又は近傍にいる人々の安全性が,ある一定の水準を保つことを保証する。
一定の水準とは,更なる人命保護のための追加の安全対策に関連するコストが,対応する追加人命救助費用を超えることである。 注記1 人命救助の労力をその効率が最も高い活動及び状況に確実に向けるという更なる人命救助費用の原則に基づくことで,リスク及び信頼性の要求水準のレベル分けが容易となる。この原則は,附属書Gで記載するように,ALARPの原則の一般的定式化と一貫している。追加人命救助費用を測るための手法として,生活の質指標(LQI)などがある。同原則は,準確率論的設計規準のための目標の信頼性水準の同定の基礎を形成し,そこでは目標信頼性は破壊の結果及び安全性向上効率の関数として与えられている(附属書G参照)。 対象とするプロジェクトの特性に依存しながらも,構造物の要求性能を,環境の質への被害並びに天然資源の利用及び投入,大気への排出に関連し,考慮しなければならない。そのような場合,要求性能を,想定した重大な事象の最大年間発生頻度又は合計使用量及び/又は排出量の期待値といった点から明示し,そして満足しなければならない。これらの要求を,
4.4.2.1に規定するように,経済的最適化における制約条件又は代替の目的関数として理解し,説明しなければならない。 注記2 環境の質,天然資源の利用及び投入並びに大気への排出の要求事項は,これまでのところ一般的には定式化されていない。しかしながら,ぜい(脆)弱な環境での海底油田,ガス田の開発,巨大なダム計画など,この点において結果が甚大となる可能性のある特定の計画では,一般的には,そのような要求に関して特別な考慮をすることが意思決定の根拠の一部となる。
4.3 概念的基礎
4.3.1 構造物に関する決定 構造物に関する決定は,構造物の計画,設計,施工,運用,維持管理及び撤去の過程に関する全ての決定を含むことを理解しなければならない。JIS A3305 pdf download.

Download
Download

匿名

Comment

Anonymous