JIS A1509-12-2020 pdf download.セラミックタイル試験方法− 第12部:耐滑り性試験方法.
5 装置及び器具
5.1 滑り試験機 滑り試験機を図1に示す。
5.2 滑り片及び試料の表面状態
C.S.R又はC.S.R・Bを求める場合に使用する滑り片と試料の表面状態との組合せは,滑り片を表1,試料の表面状態を表2からそれぞれ選択する。
6 試料
6.1 試料の調製 試料の大きさは,長さ135 mm以上,幅90 mm以上とする。 なお,タイルの大きさが,試験機の測定台に載らない場合は,切断して試料とする。また,タイルが規定の大きさに満たない場合,複数のタイルを製造業者があらかじめ定めた目地幅をとって合板などに並べて張り付け,目地材を詰めたものを試料とする。
6.2 試料の数 試料の数は,JIS A 1509-1に規定する数とする。
7 手順
7.1 滑り片の調整 新しい滑り片を使うとき及び最初の測定を行うときには,合板などに張り付けたJIS R 6252に規定するP60程度の研磨紙で滑り片の面を,均一な力で,偏りがないよう数方向に削る。
7.2 測定操作 引張荷重の測定及び滑り抵抗係数の算出は,次による。
a) 試験は,室温(23±5)℃で行う。試料は,滑り片がはみ出さない位置に水平に設置する。
なお,タイルの形状及び面状に方向性がある場合は,実際の使用場面を考慮した方向になるように設置する。
b) 試料表面に介在物を散布する。
c) 滑り片台座の底面に滑り片を取り付け,鉛直荷重を滑り片に載荷1) し,滑り片を試料表面に接触させた瞬間に785 N/sの引張荷重速度で,
18°の角度で斜め上方へ引っ張ったときに得られる最大引張荷重(Pmax)2) を測定する。 なお,C.S.R・Bを求める場合は,最大引張荷重(Pmax)2) 及び極小引張荷重(Pmin)3) を測定する(図2参照)。
注1) 鉛直荷重(W)は,滑り片台座を含め785 Nとする。
8 結果の表示
C.S.R及びC.S.R・Bは四捨五入して小数第2位まで表示する。
9 試験記録
試験記録には,次の事項のうち,必要な事項を記載する。
a) 試験材料の概要(種類,形状・寸法,品名など)
b) 試料の調整方法
c) 試料の数
d) 測定方法4)
e) 滑り片の種類,試料の表面状態
f) 各試料の滑り抵抗係数(C.S.R又はC.S.R・B)
g) 測定時の室温 .JIS A1509 pdf download.