JIS B1863-2020 pdf download.摩擦ベルト伝動−Vリブドベルト−疲労試験方法.
1 適用範囲
この規格は,JIS B 1862に規定している主に自動車及び農機用内燃機関などの一般産業機器に用いるVリブドベルトの疲労試験方法について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 11749:2014,Belt drive−V-ribbed belts for the automotive industry−Fatigue test(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0601 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメータ JIS B 1860 摩擦ベルト伝動−Vベルト,Vリブドベルト,Vプーリ及びVリブドプーリ−用語 JIS B 1862 摩擦ベルト伝動−Vリブドプーリ及びベルトの寸法−PK形 注記 対応国際規格:ISO 9981,Belt drives−Pulleys and V-ribbed belts for the automotive industry−PK profile: Dimensions
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 1860及びJIS B 1862によるほか,次による。
3.1 アイドラプーリ(idler pulley) 動力伝達に直接関係なく空転し,ベルト長さ及び接触角の調整,張力の付与,ベルトの走行方向を変えるなどのために用いるプーリ。
3.2 テンションプーリ(tension pulley) 張力を付与できるアイドラプーリ。
3.3 プーリミスアライメント(misalignment) 同一駆動レイアウト内における,2個のプーリのそれぞれの溝中心を通る平面の平行ずれ量のスパン長さcに対する正接角度又は交差角度。図1にαで示す。
4 記号 この規格で用いる主な記号は,次による。
e 溝ピッチ (mm)
αp プーリ溝角度 (°)
de 有効直径 (mm)
dB プーリ測定用ボール又はロッドの直径 (mm)
dO プーリ外径 (mm)
dOB オーバーボール径 (mm)
Rt プーリ先端丸み部の半径 (mm)
Rb プーリ溝底丸み部の半径 (mm)
5 試験方法
5.1 一般事項 試験方法は,
5.2〜5.4による。 5.2 試験装置 試験装置は,受ける張力に対して変形しない剛構造でなければならない。試験装置は,次の構成による。
a) 原動プーリ及びそれを適切に駆動する機構 回転速度を図2に規定する値に設定可能なもの。
b) 従動プーリ
c) 負荷吸収装置 校正可能で図2に規定する値に設定可能なもの。
d) アイドラプーリ
e) テンションプーリ ベルト取付け力を図2に規定する値に設定可能なもの。
f) 温度制御機構 駆動レイアウトを取り囲むことのできる断熱カバーをもつ温調機で,そのカバー内の設定温度を±5 ℃で制御できるもの。
g) 回転速度検出装置 原動プーリ及び従動プーリの回転速度を0.1 %の精度で検出できるもの。 駆動レイアウト及び回転方向の例を,図2に示す。 異なった長さのベルトでの試験のために原動プーリ及び従動プーリの位置,テンションプーリ及びその支持体の位置(駆動レイアウトA,駆動レイアウトB及び駆動レイアウトC),並びにアイドラプーリの位置(駆動レイアウトB及び駆動レイアウトC)が適切に調整できなければならない。そのため,テンションプーリとその保持部とは,図2に示すベルト取付け力方向に沿って,原動プーリ及び従動プーリの軸線を含む面に垂直な方向に自由に移動できるものでなければならない。 テンションプーリとアイドラプーリとは,原動プーリ及び従動プーリの軸線から等しい距離に配置できるものでなければならない。 試験用プーリの寸法は,図3による。図3に記載のない寸法は,JIS B 1862の6.1(形状・寸法)による。 なお,アイドラプーリの外周面の表面粗さは,JIS B 0601に規定するRa 3.2 μm以下とする。
注記 試験用プーリは,一般構造用圧延鋼材を用いるのがよい。JIS B1863 pdf download.