JIS B7076-2020 pdf download.光学及びフォトニクス−光学材料及び構成物 − 赤外光学材料の屈折率の測定方法.
1 適用範囲
この規格は,波長0.78 μm〜25 μmの赤外線領域で使用する赤外光学材料の空気に対する相対屈折率の測定方法を規定する。
この規格には,複屈折材料の屈折率の測定方法及び複素屈折率の測定方法は含まない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 17328:2014,Optics and photonics−Optical materials and components−Test method for refractive index of infrared optical materials(IDT) なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS B 7075 光学及びフォトニクス−光学材料及び構成物−波長が0.78 μmから25 μmまでの赤外線の範囲で使用する光学材料の特性 注記 対応国際規格:ISO 11382:2010,Optics and photonics−Optical materials and components−Characterization of optical materials used in the infrared spectral range from 0.78 μm to 25 μm
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 屈折率,絶対屈折率(refractive index, absolute refractive index) 指定波長における真空中の電磁波の速度と,材料中の電磁波の速度との比。
3.2 相対屈折率(relative refractive index)
指定波長における材料の(絶対)屈折率と,材料に接触する物質の(絶対)屈折率との比。
3.3 最小偏角(angle of minimum deviation) 試料プリズム内に入射する光線と試料プリズムから射出する光線とがなす最小角度。試料プリズム内の光線と試料プリズムの入射面及び出射面とのなす角度が等角度になる。 注記 “偏角”については,JIS Z 8120の01.01.38(偏角)では,次のとおり定義されている。 光学系における入射光線と射出光線とがなす角度。 “最小偏角”については,JIS Z 8120の01.01.39(最小偏角)では,次のとおり定義されている。 a) 分散プリズムなどの偏角が最小になる場合の偏角。
4 測定方法
4.1 全般 この規格では,屈折率を測定するための最小偏角法の技術を記載する。 屈折率の測定には,最小偏角法を適用する。
4.2 測定原理 図1に示すように,単色光ビームが試料プリズムによって最小偏角で屈折するとき,単色光ビームの波長における空気に対する試料プリズムの相対屈折率は,式(1)で表される。
4.3 測定装置及び測定手順 測定装置には,次のものを装備しなければならない。
a) 指定波長の単色光平行ビームを,試料プリズムに照射する手段。
b) 単色光平行ビームの,試料プリズム入射面に対する角度を変化させる手段。
c) 試料プリズムで屈折した単色光ビームの方向を決定する手段。
d) 最小偏角δを示す手段。
e) 試料プリズムの温度を測定する手段。 最小偏角の測定装置の例を,附属書Aに示す。測定手順も,附属書Aに記載する。加えて,偏角誤差の絶対値の求め方を,附属書Bに記載する。 注記 測定装置の構成は,図A.1参照。
4.4 測定波長 対象となる波長範囲内の任意の波長において屈折率の計算ができるよう,データを分散式へ曲線回帰させるために,測定波長は対象波長範囲を適切にサンプリングするものでなければならない。
5 試料
5.1 試料プリズムの形状及び寸法 試料プリズムは,測定する材料で作られたくさび形のプリズムでなければならない。入射面及び出射面を研磨する。 試料プリズムの形状の例を,図3に示す。相対屈折率nrelの材料についての最適な頂角(頂角の許容誤差が最大となるような)は,式(2)による。 JIS B7076 pdf download.