JIS H0523-2020 pdf downloa.ダイカスト用アルミニウム合金溶湯の清浄度試験方法
適用範囲
この規格は,主にアルミニウム合金ダイカストの製造に用いるアルミニウム合金溶湯の清浄度を試験す
る方法について規定する。
2用語及び定義
の規格で用いる主な用語及び定義は,次による
試験に用いるために鋳造して得た短冊状鋳物
観察片
試験片を破断して得た,介在物を観察するための破断面をもつ小片。
介在物
観察片の破断面に見られる,金属組織以外の物質。アルミニウム合金溶湯に含まれる,非金属物質,酸化皮膜などを含む酸化物などがある。
K値アルミニウム合金溶湯の清浄度を示す指標。
3試験方法の概要
験対象である溶湯の一部を柄しゃく(杓),小形るつぼなどを用いて採取し,試験片を鋳造する。凝固冷却後,試験片をプライヤ,ペンチなどを用いて小片に破断し,観察片を作製する。肉眼によって又は低倍率の拡大鏡,ルーペなどを用いて,観察片の破断面中に検出される介在物の数を計測し,観察片1枚当たりの平均の数を溶湯の清浄度(K値)として求める
4試験片採取用金型
式験片採取用金型は,次による
a)金型の形状金型の形状は,図1~図3による。湯口部の反対側に,ガス抜き部を設置してもよい。キャビティ部の寸法は,表1による。
b)金型の表面金型の表面は,フライス加工面,又は同等の表面粗度をもつ加工面とする
e)金型の材質金型の材質は,試験片に急冷凝固組織が得やすく,かつ,金型としての使用に耐える金属材料とし,アルミニウム合金,鋳鉄などを用いる。
d)金型への突起付与試験片を破断しやすくする目的で,Vノッチを試験片に付けるため,上金型に30mm~40mmの間隔で突起を付けてもよいが,その高さは1.0mm以下でなければならない。ただし下金型には突起を付けてはならない。
e)金型の取っ手上金型には,上金型を操作するための取っ手を付けることが望ましい。JIS H0523 pdf download.