JIS K8809-2020 pdf download.フタル酸水素カリウム(試薬)
1 適用範囲 この規格は,試薬として用いるフタル酸水素カリウムについて規定する。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 6353-3:1987,Reagents for chemical analysis−Part 3: Specifications−Second series R82 Potassium hydrogen phthalate(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS H 6202 化学分析用白金皿 JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0068 化学製品の水分測定方法
JIS K 0113 電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
JIS K 0116 発光分光分析通則
JIS K 0117 赤外分光分析通則
JIS K 0121 原子吸光分析通則
JIS K 0127 イオンクロマトグラフィー通則
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 0970 ピストン式ピペット
3 種類 種類は,特級及びpH標準液用とする。
4 性質
4.1 性状 フタル酸水素カリウムは,白い結晶又は結晶性粉末で,水に溶けやすく,エタノール(99.5)及びジエチルエーテルにやや溶けにくい。
4.2 定性方法 定性方法は,次による。
a) 炎色試験は,直径約0.8 mmの白金線の先端から約30 mmまでを塩酸(1+1)に浸し,炎の長さ約120 mm,内炎の長さ約30 mm程度としたガスバーナーの無色炎中に入れた後,放冷する。この操作を炎に色が現れなくなるまで繰り返す。白金線の先端約5 mmを水で浸し,少量の試料を付着させたものをガスバーナーの無色炎中に入れると,炎をコバルトガラスで透かして見るとき紫が現れる。
b) 試料の赤外吸収スペクトルをJIS K 0117に従って測定すると,波数1 949 cm-1,1 667 cm-1,1 600 cm-1,1 566 cm-1,1 465 cm-1,1 378 cm-1,1 284 cm-1,1 152 cm-1,1 094 cm-1,853 cm-1,811 cm-1,763 cm-1及び720 cm-1付近に主な吸収ピークを認める。この場合,試料調製は,JIS K 0117の5.3 c)(ペースト法)による。試料の調製に流動パラフィン(Nujol)を用いたときの赤外吸収スペクトルの例を図1に示す。JIS K8809 pdf download.