JSA JIS G 3504-2020 pdf download.橋りょう(梁)用線材
12.2 脱炭層深さの測定 脱炭層深さの測定は,次による。
a) 試験片の採り方 同一溶鋼に属し,同一圧延チャンス及び同一寸法のコイルを一括して一組とし,1コイルの片端1)から試験片を1個採取する。
注1) コイルの片端とは,圧延の先端又は後端近傍に相当する部位を意味するが,圧延後にコイルを分割した場合,及び圧延途中にコイルを分割した場合も分割前のコイルの片端から採取することを意味する。
b) 測定方法 測定方法は,JIS G 0558の箇条4(測定方法の種類)のa)(顕微鏡による測定方法)による。
12.3 オーステナイト結晶粒度試験 オーステナイト結晶粒度試験は,注文者の指定があった場合に行い,その方法は,次による。
a) 試験片の採り方 試験片の採り方及び数は,受渡当事者間の協定による。
b) 試験方法 試験方法は,JIS G 0551による。ただし,JIS G 0551に規定する浸炭粒度試験方法,熱処理粒度試験方法などのうちのいずれによるかは,受渡当事者間の協定による。
12.4 非金属介在物試験 非金属介在物試験は,注文者の指定があった場合に行い,その方法は,次による。
a) 試験片の採り方 試験片の採り方及び数は,受渡当事者間の協定による。
b) 試験方法 試験方法は,JIS G 0555による。ただし,特に指定のない限り,その附属書1(点算法による非金属介在物の顕微鏡試験方法)による。
12.5 表面きず検出試験 表面きず検出試験は,次による。
a) 試験片の採り方 同一溶鋼に属し,同一圧延チャンス及び同一寸法のコイルを一括して一組とし,1コイルの両端2)からそれぞれ試験片を1個採取する。 注2) コイルの両端とは,圧延の先端又は後端近傍に相当する部位を意味するが,圧延後にコイルを分割した場合は,分割前の両端からの採取とし,圧延途中でコイルを分割した場合は,分割後の各コイルの両端からの採取を意味する。
b) 試験方法 表面きず検出試験方法は,磁粉探傷試験,酸洗仕上げでの目視試験など適切な方法で行う。きずの深さは,通常,きずがなくなるまで削って,削り取られたきずの深さを適切な精度をもった測定器で測定する。
13 検査 検査は,次による。
a) 検査の一般事項は,JIS G 0404による。
b) 化学成分は,箇条6に適合しなければならない。
c) 脱炭層深さは,
7.1に適合しなければならない。
d) オーステナイト結晶粒度は,
7.2に適合しなければならない。
e) 非金属介在物は,
7.2に適合しなければならない。
f) 寸法は,箇条8に適合しなければならない。
g) きず深さは,箇条9に適合しなければならない。
h) 外観は,箇条11に適合しなければならない。
i) 受渡当事者間の協定によって,附属書JAの特別品質規定の指定がある場合は,附属書JAの該当する項目に適合しなければならない。
14 表示 検査に合格した線材は,コイルごとに,次の項目を適切な方法で表示する。ただし,注文者の承認を得た場合は,その一部を省略してもよい。
a) 種類の記号 b) 溶鋼番号又はその他の製造(検査)番号
c) インラインパテンチング処理を示す表示(協定で実施した場合)。表示の仕方については,受渡当事者間の協定による。
d) 線材の径 寸法の表示は,mmで表す。
e) 製造業者名又はその略号 15 報告 製造業者は,検査文書を注文者に提出しなければならない。報告は,JIS G 0404の箇条13(報告)による。ただし,注文時に特に指定がない場合,検査文書は,JIS G 0415の5.1(検査証明書3.1)による。 なお,化学成分は,受渡当事者間の協定によってBを添加した場合及び附属書JAの対象材に受渡当事者間の協定によって,Cr及び/又はVを添加した場合は,添加した元素の含有率を報告しなければならない。JSA JIS G 3504 pdf download.