JIS T8022-2020 pdf download.熱及び火炎に対する防護服−火炎伝ぱ性試験方法.
4 原理
鉛直方向に置かれた布地試験片の表面(手順A)又は下端(手順B)に,規定されたガスバーナによって規定された火炎を10秒間当て,溶融,火炎伝ぱ,残じん,落下物,燃焼落下物又は孔の形成について観察し記録する。残炎時間及び残じん時間についても記録する。下端着火における損傷長の記録は任意とする。多層縫製品又は両面で特性の異なる単層生地では,表面着火試験を両面に対して実施してもよい。下端着火試験は,多層縫製品は各層を個々に又は集合体として一緒に試験することができる。試験片に縁取りをする場合は,この試験方法を引用している関連する防護服の製品規格を参照して決定する。
5 試験実施者の健康及び安全 材料の燃焼によって,試験実施者に健康被害を与える可能性のある煙及び毒性ガスが発生することがある。試験区域の状態は,試験実施者の健康被害を避けられるように容積を十分に取り,試験と試験との間には,換気扇又はその他の換気手段を使用し,煙及びガスを除去することが望ましい。煙及びガスの放出は,大気汚染防止に関する国内規制に従って行う。
6 使用燃料 純度95 %以上のプロパンガスを用い,微調整バルブ及び流量計によって流量を調節する。メタン,ブタン又はブタン/プロパン混合ガスを使用する場合には,火炎の温度に影響し試験結果が変化するため,規定の条件から逸脱する場合は,逸脱事項として試験報告書に記載する[箇条10 c) 参照]。 注記 使用するプロパンガスについては,試験前に取扱業者発行の成分表にて純度を確認することが望ましい。
7 装置
7.1 試験装置−一般的な要求事項 装置は,燃焼ガスから悪影響を受けず,耐熱性及び耐炎性の材料で構成する構造とする。場所は,酸素濃度の低下の影響を受けない程度に十分な容積をもつ場所とする。前面開放形フードを使用する場合は,全ての壁から少なくとも300 mm離れた位置に試験片を装着できる設備とする。 注記 燃焼生成物の一部には,腐食性のものもある。
7.2 試験片ホルダ 10 mm幅の金属からなる長方形の枠で,試験片ホルダの各コーナに支持ピンを設ける(図1参照)。支持ピンの間隔は,手順Aの場合,長さ190±1 mm,幅150±1 mm,手順Bの場合,長さ190±1 mm,幅70±1 mmとする。
a) 支持ピン 直径2±0.5 mm,長さ25±1 mmの試験片支持用のピン。 注記 厚い試料又は多層構造の試料を取り付ける場合は,上記より長いピンが必要になることもある。 b) 間隔調整ピン 試験片を試験片ホルダから2001洀涖れた面に設置するためのもの[9.1.2 b) 及び9.1.3
b) 参照]で,直径2 mm,長さは少なくとも20 mmとし,4個の各支持ピンに隣接する。JIS T8022 pdf download.